2025年度高速道路DX
アクセラレーションプログラム

Highway DX Accelerator

 

 

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開催趣旨

高速道路事業を取り巻く環境は、老朽化するインフラ、自然災害の激甚化、労働力不足、そして多様化するお客さまニーズなど、様々な課題に直面しています。こうした中、デジタル技術や先端技術を積極的に活用し、インフラ維持管理の効率化・サービス向上・災害対応力の強化を図る「DX(デジタルトランスフォーメーション)」の推進が不可欠です。
このような背景を踏まえて、イノベーション交流会は、高速道路保全事業が抱える課題を捉え、将来の課題を解決するべく、従来の枠組みを超えた新しい高速道路保全管理やお客さまへのサービスの改革をオープンイノベーションで推進しています。本企画では、スタートアップやベンチャー企業、大学など様々な分野の団体が保有する革新的な技術やアイデアを取り入れ、高速道路事業のDXを加速させるための枠組みとして「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム」を開催します。

 

募集内容

1.募集部門(作品形態により区分)

❶【ソリューション部門】

募集テーマに合致し、技術(画像解析、遠隔モニタリング、ロボティクス技術等)またはアプリケーション(WEBサービス、Android系スマートフォン・タブレットアプリ、iOS系スマートフォン・タブレットアプリ)を用いたソリューションを募集するもの。

❷【アイデア部門】

募集テーマに合致し、技術化やアプリケーション化される前の構想段階のアイデアを募集するもの。

2.募集テーマ

❶特定テーマ
 A【危機管理DX

近年、地震・台風・集中豪雨などの自然災害が激甚化・頻発化しています。高速道路上でも土砂流出や路面冠水、斜面崩壊といった被害が発生しており、災害時の迅速な情報収集・共有・対応体制の高度化が急務です。現場ごとに個別対応する従来の方法では限界があり、デジタル技術を活用した組織横断的な危機管理の強化が求められています。



《期待する技術・事例イメージ》 
AIカメラや IoTセンサーによる道路・斜面の常時監視と異常自動検知
◆災害発生時の被害情報をドローンが自動収集し、遠隔拠点に即時送信
◆リアルタイムで現場映像や地図情報を共有する可視化プラットフォーム
◆気象データ・交通データを活用した災害予測・危険箇所の早期警戒システム
 

 B【お客さまサービスDX

高速道路の利用目的や利用者層は多様化しており、従来の一律的な情報提供だけでは、全てのお客さまニーズに対応するのは困難です。特に、リアルタイムの交通情報提供、多言語対応、サービスエリアの快適性向上など、デジタルを活用したきめ細かなサービス拡充が求められています。


《期待する技術・事例イメージ》 
AIによる交通状況分析・渋滞予測と、ドライバーへのルート案内最適化
◆デジタルサイネージやモバイルアプリを用いたリアルタイム情報発信
◆多言語対応による外国人お客さま向け情報提供の高度化  
◆休憩施設混雑状況の可視化、スマート駐車誘導システム
 

 C【料金所オペレーションDX

料金収受ぺレーションは各料金所での係員による対応から、省人化・集約化を進め、拠点集約型の料金所運営へ転換が必要です。しかし、省人化と同時に、不正通行の防止や機器不良などのトラブル対応なども両立する必要があり、従来の設備・運用だけでは限界が見え始めています。新たな集約管理の手法や先端技術の導入による生産性向上が求められています。

《期待する技術・事例イメージ》 
◆統括料金所での集中管理による遠隔監視・遠隔対応システム
AIや画像解析による車両認識と不正通行の自動検出
ETCやキャッシュレス決済のさらなる普及促進技術
◆混雑時もスムーズな料金所通過を支援する制御・誘導システム
 

 D【維持管理サイクルDX

道路構造物は老朽化が進行しており、従来の目視・人手による点検・補修だけでは、作業効率や品質維持に限界があります。また、保全記録が紙ベースで管理されている場合もあり、情報活用が十分に行われていません。点検から診断、補修、記録まで、全プロセスをデジタル化・自動化し、戦略的な予防保全へ転換する必要があります。




《期待する技術・事例イメージ》 
AIを用いた画像解析による橋梁・トンネル・舗装面のひび割れ検出
◆非破壊検査技術による内部劣化・構造健全性の診断
◆ドローンや自律走行ロボットによる自動点検の実現
◆点検・補修履歴をクラウド上で一元管理し、予防保全計画に活用
 

 E【インフラメンテナンスDX】

維持管理の現場では、労働力不足や安全確保の課題が深刻化しています。特に、危険箇所での作業負担を軽減しつつ、サービスレベルの維持・向上を図るには、機械と人の融合が不可欠です。また、作業頻度やコストをデータに基づき可視化・最適化する仕組みも求められています。



《期待する技術・事例イメージ》 
◆遠隔操作型ロボットや無人作業車両による危険個所での自動作業
◆作業員の安全を見守るウェアラブルセンサー・生体モニタリング技術
◆道路清掃・除雪・草刈りなどの自律走行型メンテナンス機械
◆作業内容・頻度・コストのデータ可視化と、分析による業務改善
 

❷自由テーマ

高速道路に関わる様々なデータを活用して、高速道路事業運営の高度化や高速道路の利用促進につながるものを募集します。
 

高速道路の モビリティマネジメント

・全線常時監視による現場状況把握の効率化

・移動体監視による路面状況等把握の効率化
・災害・異常事態自動検知による事象対応の迅速化
・渋滞予測の高度化(工事含む)
・交通事故予測の高度化
・ドライバー行動変容に向けた交通需要マネジメント
・通行車両の状態把握の効率化
・法令違反車両検出の高度化
・道路管制センターの機能強化
・利用者動向把握・分析の高度化
・旅行快適化支援アプリによるサービス向上

高速道路の インフラマネジメント

・構造物等の状況把握(データ取得)の高度化
・変状データ分析・維持修繕計画策定の高度化
・緊急補修オペレーションの高度化
・3次元モデリングによる保全管理基盤の導入
・各種データ蓄積とプラットフォーム戦略による 多角的分析の実現
・維持修繕計画の進捗把握(PM)の効率化
・設計・積算作業の効率化

現場オペレーションの高度化

・落下物の自動回収
・料金収受業務の高度化
・維持作業(清掃及び植栽作業)の機械化による省力化
・雪氷作業の機械化による省力化
・現場の作業状況把握(品質検査含む)の効率化・省力化
・工事規制の高度化・省力化
・危険予知による作業員の安全管理

3.主催者からのサポート

サポート開催日時:サポート①2025年1119日/サポート②2026120

本プログラムに応募いただく団体を対象に、イノベーション交流会が目指す高速道路保全の方向性や特定テーマにおける詳細説明を「2025年度高速道路アクセラレーションプログラム サポート説明会」として2025年1119日および2026120日に開催させていただきます。サポ―ト説明会はオンライン開催とし、応募申請者からの質疑応答時間も予定しています。下記に示す参加資格を有している団体に向けてサポート説明会の詳細をご案内させていただきます。
 
《参加資格》
サポート①:2025年111817時までに応募申請を行った団体
サポート②:2026年11617時までに応募申請を行った団体

2026年1月16日17時以降に応募申請を行った団体は対象となりませんのでご注意ください。
サポート①に参加いただいた団体は、サポート②にも参加いただけます。

4.主催者からの情報提供

ソリューション部門・アイデア部門の応募作品を制作する際に、イノベーション交流会が保有するデータを用いることで、より具体的な作品を制作することができます。なお、その他のデータとして、他団体等のオープンデータや応募者の独自データ等の一般公開されていないデータを組み合わせることも可能です。提供するデータの利用に際しては、「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム提供データ利用規約」を遵守するものとします。提供するデータは、申請受付メールに添付されているURLから応募者専用サイトにアクセスし、データを取得することができます。

《イノベーション交流会保有の提供データ》

・路線データ(路線概要、交通量等)
・渋滞データ(過去に発生した渋滞等)
・工事規制データ(過去に実施した規制(数日分))
・休憩施設データ(休憩施設概要、利用者数、トイレ利用者数等) 
・構造物データ(トンネル、橋梁、切土等)

5.表彰賞金

ソリューション部門

最優秀賞(1作品)

100万円+イノベーション交流会会員費免除(初年度分)

優秀賞(数作品)

20万円+イノベーション交流会会員費免除(初年度分)

アイデア部門

最優秀賞(1作品

20万円+イノベーション交流会会員費免除(初年度分)

優秀賞(数作品)

5万円+イノベーション交流会会員費免除(初年度分)

※賞金は当該法人名義の指定口座へのお振込とさせていただきます。
※審査の結果、入賞該当作品がなし、となる場合があります。

応募される場合は以下のように部門・テーマを選んでください

 
①部門を選択
ソリューション部門
or
アイデア部門
②テーマを選択
ソリューション部門
特定テーマA 特定テーマB 特定テーマC
特定テーマD 特定テーマE  自由テーマ
 
アイデア部門
特定テーマA 特定テーマB 特定テーマC
特定テーマD 特定テーマE 自由テーマ
1作品につき1部門・1テーマを選択いただきます。1作品で複数部門および作品テーマを選択しての応募はできません。

[選択例➊]

ソリューション部門

特定テーマA

=計1作品の提出

[選択例❷]

ソリューション部門

特定テーマA

=計3作品の提出

 

アイデア部門

特定テーマB
自由テーマ

=計3作品の提出

※上記のように複数のご応募も可能です。

[不適切な例]

アイデア部門

特定テーマA
特定テーマB
特定テーマC

=計1作品の提出

 
1作品で複数にまたがるテーマの応募はできません。

応募方法

主な応募条件

応募条件

応募資格・応募条件については、「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム応募規約」に定める内容について同意のうえ、本募集要項に従い応募してください。

 

応募に関する注意事項等

1.入賞作品の取扱い

ソリューション部門の受賞作品については、高速道路オペレーションの実運用に向けた部会活動を、イノベーション交流会にて行うことを前提としています。アイデア部門の受賞作品については、イノベーション交流会での部会の設立は任意となります。
また、ソリューション部門・アイデア部門いずれにおいても、イノベーション交流会にて部会設立し、実用化へ向けた実証活動を開始する場合には、イノベーション交流会の会員等が特に有望なソリューション・アイデアと判断した場合に、実証活動費用をサポートすることがあります。

※イノベーション交流会の概要については、 こちらから

 

2.応募作品の取扱い

応募作品は、既に道路事業に用いられている既存製品をそのまま適用した作品ではなく、募集テーマに合わせて、新規性や独自性を加えた作品の応募を想定しています。本内容を踏まえて、作品制作を実施してください。なお、応募作品及び応募した法人名は、NEXCO中日本及びイノベーション交流会の会員団体に共有されます。
 

3.応募者の個人情報の取扱い

応募時に収集した氏名や連絡先等の個人情報は、関係法令および主務大臣等が策定する指針・ガイドラインを遵守し、本プログラムの運営に必要な範囲で利用するものとします。
 

4.応募及び入賞の取消

以下の場合、応募及び入賞を取り消す場合があります。
・応募にあたり虚偽の申告を行った場合、応募及び入賞を取り消します。
・募集要項、応募規約及び法令及び公序良俗に反した場合、応募を取り消します。
・その他主催者が取消を妥当と判断した場合、応募及び入賞を取り消します。

応募・選考の流れ(色付きフローは事務局で実施)

参加応募

本サイト下部の「参加申し込み」ボタンより応募フォームへお進みください。
応募条件に同意の上、応募フォームからの申込をもって参加を受け付けます。

サポート説明会

サポート説明会①2025 年11 月19 日
サポート説明会②2026 年1 月20 日
本プログラムに応募いただく団体を対象に、イノベーション交流会が目指す高速道路保全DX の方向性や特定テーマにおける詳細説明を「2025 年度高速道路DX アクセラレーションプログラム サポート説明会」を開催させていただきます。
 
《参加資格》
サポート説明会①:2025 年11 月18 日17 時までに応募申請を行った団体
サポート説明会②:2026 年1 月16 日17 時までに応募申請を行った団体
 
※ 2026 年1 月16 日17 時以降に応募申請を行った団体は対象となりませんのでご注意ください。
※ サポート説明会①に参加いただいた団体は、サポート説明会②にも参加いただけます。

URL送信

専用サイトへアクセスできるURLとパスワードをメールにてお送りします。

データ・
技術提供

お送りしたURLより必要データをダウンロードして作品制作を開始してください。

作品提出

作品概要資料、作品紹介資料を2026年2月15日(日)までに提出頂きます。

事前審査~
通過者発表

応募作品を事前審査、2026年3月上旬頃通過者を発表します。

プレゼンテーション審査会

事前審査通過者による、プレゼンテーションによる審査を実施します。
審査は2026年3月16日(月)の開催となります。
※プレゼンテーション審査会の日程が変更となる場合は、応募者へ案内させていただきます。

結果発表

作品プレゼンをうけて最終審査を実施した後、結果をメールまたはウェブサイトにて発表します。

Q&A

 
本プログラムについて、よくあるお問い合せをQ&A形式でご紹介しております。
その他のお問い合わせについてはページ下部の「お問い合わせはコチラ」よりメールでのお問い合せをお願いいたします。
 

※Internet Explorerでは正しく表示されない場合がありますので、Google Chromeなど別のブラウザをご利用ください。

A1

付随する具体的な要件はございません。しかし、技術またはアプリケーションは、実現可能なことが前提となるため、実現性について十分考慮してください。

A2

特に制限は設けていません。

A3

2026年2月15日(日)23:59:59です。

A4

ご提案いただける内容が異なるのであれば可能です。

A5

可能です。問合せフォームよりキャンセルの旨をお送りください。
またその際は作品応募時の
・企業名
・担当者名
・メールアドレス
・投稿したファイル名
のご入力をお願いします。
作品提出前でプログラムへの参加登録のみの場合はキャンセル連絡は不要となります。

A6

プログラムにかかる参加費は徴収いたしません。ただし、参加者が作品制作にかかる費用やプレゼン審査に進んだ場合の会場までの交通費は、参加者の自費負担となります。

A7

可能です。その場合、代表組織を決定のうえ、ご応募ください。

A8

今回は日本国内の法人または大学が代表団体として参加する場合のみ対象とさせていただきます。ただし、複数企業による合作でその中に海外企業が参加されるのは問題ありません。

A9

今回は日本語が対象となります。

A10

複数企業による合作であっても、各賞は作品単位の授与となります。ただし、イノベーション交流会会費免除については、作品応募に関わった企業・団体の内、事務局にて応募作品の製作や技術面での関与が確認できた全ての企業・団体を対象とします。

A11

可能です。その旨提出時に記載願います。ただし、過去に応募したコンテストの規約で該当作品について他組織のコンテストへの提出が不可となっている場合はその規約に従って頂く必要があります。あらかじめご確認のうえご応募ください。

A12

可能です。

A13

2022年度・2023年度に開催した「高速道路DXアイデアコンテスト」に応募し受賞していない作品については、再提出可能です。ただし、作品の内容を見直すことや、新たな機能を追加させるなどのリバイスが施された作品をご提出ください。提出済みのものと同様の作品または受賞作品は、再評価しかねますのでご注意ください。

A14

入賞作品ではなくとも、イノベーション交流会の活動内で実証を希望される場合は、規約の対象となります。

A15

イノベーション交流会の活動外で、応募者と会員が個別に活動される場合は、規約の対象外となります。

A16

特定のデバイスを設置してそれをアプリで確認するという方法も想定しておりますので、ご提案は可能となります。
ただし使い勝手(汎用性)も評価対象となりますので、場合によっては評価に影響する可能性がある事にご留意ください。審査要項については、応募後にご案内させて頂く応募者専用サイトからご確認いただけます。

A17

作品提出については、Microsoft Power Pointにて100MBでスライドは10枚までとなります。
ソリューション部門の場合は上記に加えてプレゼンの中でデモンストレーションを行って頂く事になります。
そのため、審査時点で開発物をすべて提出頂く必要はありません。
事前審査の段階ではデモ動画をパワポに埋め込む形で問題ありませんが、プレゼン審査に選抜された場合は、デモ動画ではなく、実機での操作が必要となりますのでご注意ください。