イノベーション交流会 実証活動報告
路面変状把握の高度化・効率化に寄与する画像認識技術の実証
■ 高速道路運営・保全管理上の課題
本線の安全を確認するため、ひび割れ・ポットホール・わだちぼれなどの路面状況を認識し、応急修繕や維持修繕計画を通じた修繕により、道路構造物の長期健全性の確保が必要。
■ 実証技術の概要
近年装着率が向上しているドライブレコーダや、既に業務で利用しているビデオカメラ、またはスマートフォンなどの映像に対する画像認識技術の適用による高速道路の状態把握の省力化の可能性を検討する。
■ 現場実証の結果
・複数機種で撮影された画像に対して、東芝製画像認識アルゴリズムを適用し、ポットホールが検出できることを確認した。
・画像認識に向くカメラの選定・設置方法の施策をまとめた。
・検出精度を高めるには、高速道路での教師データを用意する必要がある。
■ まとめ
ドライブレコーダや、既に業務で利用しているビデオカメラ、またはスマートフォンなどの映像から、10㎝程度以上のポットホールについていずれのカメラであっても東芝製画像認識アルゴリズムにより検出できることを確認した。
■ 今後の取組み予定
運用中に発見したポットホール画像を教師データとして追加学習し、検出率の向上を確認する。
■ 先進技術保有企業
株式会社東芝
■ 実証に関する問合せ窓口
保全企画本部 i-MOVEMENT推進室